ニートになったらやること

人間関係

 まず、現役である僕からしてみると、この「ニートになったらやること」という言葉には大きな罠がある。 

 それは、大抵の人がこの“やること”を”やるべきこと”と捉えてしまいがちであるということである。

 たしかに、人生が人それぞれであるように、ニートになる理由も人それぞれだ。だから、人によっては、失業保険や年金の手続きを”やるべき”なのかもしれない。

 しかし、本当に重要なことは、“やるべきこと”をやらないことである。もっと言えば、そう思い込むことである。

 世間では、働くという行為は原則として”やるべきこと”とされている。このことの真偽が哲学的にどうかは置いておいて、そういう風に考えられている。

 そして、ニートという存在はとても多種多様だけども、大雑把に言えば、働かない人だろう。つまり、世間の定義においては、やるべきことをやっていない人ということになる(真偽はさておき)

 そんな存在になるのに、”やるべきこと”なんか考えている場合だろうか。例えるなら、畜産農家がヴィーガンの食事を考えるようなものだ。

やるべきこと、やりたいこと、やりたくないことの順序を変える

 やるべきことをやらない、といっても人間としてやっていくためにやるべきことはやらなきゃならない。例えば、生きるための栄養は取らなきゃいけないし、飲食した以上、トイレに行かなければならない(ペットボトルは初心者にはお勧めできない)

 郷に入っては郷に従え、というように、ニートにはルールがある。

 それは、やるべきこと、やりたいこと、やりたくないことの順序をつけることである。

 そしてその順序は…

 この順番である。

 第一に、やりたくないことはやらない。寝たいと思ったら寝る、寝ていいんだと思い込む。個人的な考えだけど、不眠症というのは、やりたくないことよりもやるべきことが心の中で先行してしまうから起こるのだと思う。

 次に、やりたいこと。ニートになったばかりに人にとっては、これを二番目にするのが、一番重要なことである。なぜなら、自由になった反動で、あれもこれもやる人は大抵憂鬱に見舞われるからである。

 そしてやるべきことは最後にする。これは後回しにするという意味ではない。それでは罪悪感が増すだけである。冒頭で述べたように完全に”やるべきこと”をやらないこととするのである。

 また、この順序は世間とニートでリバース、正反対になるという現象が起きている。

 これが罪悪感の正体である。心の中で、世間と自分の順序が矛盾し、思考と行動がブレる。そして支離滅裂になって、心が弱る。

 つまり、トップページに出てくるような他のサイトで推奨されている、資格をとるだの、目標だの、スキルを磨くだの、あまつさえ逆に人生のチャンスかのような教えは結構な間違いである。

 確かにチャンスであることはそうかもしれないけど、ニートがチャンスなら誰だってチャンスである。「ニート? なんでも出来るじゃん」という人がいるけど、何でも出来たら、そもそもニートにはなっていない。

すべてを無視する

 身の回りに信用できると思う人間は何人いるだろうか。親や友人? 人生においては時に赤の他人だって助けられることはある。

 しかし、反対に言えることもある。人生においては親や友人ですら助けてくれないこともある。そして人生の転換期にこれを判別するのは不可能に近い。

 ゆえに一度全て無視するのである。ここでいう無視とは、拒絶するということではない。耳は開き、心は閉じる。

 これは、人生においてのやるべきことに”人との交流”が必要だと思っていた人ほどするべきことである。

 つまり、この一連の文章でさえ、胡散臭いなと思ったら、読みはしても実行はしなくても全然いいと思う。

 大体、どんなにいい人間でさえ、他人の苦しみの100%を理解することは不可能だし、24時間その人のことを考えてはくれない。24時間心配できるのは自分だけなのである。

肯定の精神を持つ

 徹底的に人を無視できるようになったら、次は肯定の精神を持つ必要がある。

 なぜなら、人は一人では生きていけないからである。急に大きな話にしたなと思われるかもしれないけど、これは本当にそうなのだ。

 どんな頑固な爺さんも物語の最後には協調性にあふれるし、ツンデレのヒロインはいても、ツンのヒロインはいない。

 何を肯定するかと言うと、”他人が自分を理解しないこと”である。つまり、他人が自分を理解しないことを理解するのである。

 これは開き直ることは違い、あくまでも理解である。そのため、いつでも自分は考えを変えられるんだという余裕が持てる。この余裕は自分が自分であることの理解にもつながる。

最後に

 社会は甘くない、と社会人はいう。しかし、ニートもニートで大変だ。社会人は、つらいことをつらいと言うことができる。しかし、ニートがつらいことをつらいと言うと「ん?」と思われる。

 ともかく、これで最低限の心構えを得られたと思う。ニートでいるには、ともかく自分を保つことが最重要なのだ。入門編があるとするのならこういうことだろうなと思いながら書いてみた。

 あとは、自虐のスタイルなどの実用的な話や自殺についてなどの哲学的なことを考えたいのであれば、ここから広げていくといいかもしれないし、今後そういった話や日記も更新していくのでぜひチェックしてほしい。

(twitterもやってるよ)

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