ニートが運動してはいけない3つの理由

ニートが運動してはいけない3つの理由 生活
ニートが運動してはいけない3つの理由

 4年の引きこもり生活で分かったことがある。それは運動しても無駄だということだ。

 ニートになりたての若かりし頃、僕はせっかくの時間を無駄にしないようにしようというありがちな決意を抱き、一日3km走るとか、腹筋を30回やるとかやっていた。

 しかし、その行動こそ時間の無駄だった。時間の無駄を減らそうという試み自体が時間の無駄という皮肉めいた結果だ。

 たしかに、運動自体は健康にいいし、ストレス解消にもなる。一日の生活にメリハリができるし、ニートに不足しがちな自己肯定感も得られる。一日の終わりに罪悪感に襲われることも少なくなるだろうし、爽やかな洋楽なんかもすっと耳に入ってくるようになる。

 どう考えてもいいこと尽くしにしか思えない。乗るしかない、このビックウェーブに、と思うかもしれない。しかし、これは大きな罠である。

 考えてみてほしい。本当に、こんなメリットだらけで誰もが得するようなことがこの世の中に存在するのだろうか。
 
 こんな魔法のような行為が存在するのなら、どうして世の中にダイエット本が溢れ、堕落した人間がさまよっているのだろう。

 あたかも絶対に損しない株取引、ちょっとお高いけど幸運を呼ぶブレスレット、まるで水みたいなお酒。これは机上の空論、砂上の楼閣である。

1.どうせ続かない

 一番の理由がこれだ。とにかく面倒くさい。だるい。1日目、2日目は余裕、そして3日目に、よし昨日の倍やるかと調子に乗り、4日目は昨日頑張ったしと思い、何もやらない。一度途切れるともう無理。翌日もその翌日も続かない。

 人間は2週間、同じことを続けることによって、ようやくその行為が習慣化する。つまり半月なわけだけど、そんな長く続くのは、ソシャゲのスタートダッシュログインボーナスキャンペーンくらいである。

 どうせ続かないのであれば、それは無意味だ。いくらやってるときは楽しく、充実していようとも、最後の最後には、お気に入りのネトゲが急にサービスを終了したような侘しさが待っている。

 特にニートにとっては、なにかを継続するというのは難しい。ゲームですら、電源ボタンを入れるのが面倒になる始末で、筋トレなんかはもってのほかだ。極力横になって地面と平行になるのがベストだろう。

2.付いた筋肉がなんの役にも立たない

 これは2つ目の理由だ。ある程度、1番目の理由、”筋トレは続かない”という現象を理解してくると、それに逆らってみたくなる。そうして搾りかすみたいな気合をかき集めて筋トレを続け、筋肉をつける(これは年に1度しかできない芸当)。

 そして多少の満足感を得る。お腹は若干筋肉がついてかたくなっているし、両腕にも力こぶがちょっとできる。思わず風呂上りなんかに眺めたりもする。

 しかし、ある日、唐突に気が付く。その筋肉が何の役にも立っていないことに。

 そもそも仕事がないので、力仕事なんかない。ちょっとあざとい女子に「このビンの蓋開けて」と頼まれることもないし、「あれ、意外と筋肉あるね」と触られることもない。

 あえて挙げるとすれば、多少コントローラーが軽くなるくらいである。

 そんなものだから、ニートは運動しても意味がないのだ。

3.するなと言われるとしたくなる

 なんやかんや言って、人は運動したほうがいいし、どんなめんどくさがり屋でも心の奥では運動したほうがいいと思っている。だから、ついついつけるだけで痩せる機械を通販で買ったり、楽な運動法をネットで検索してしまうのだろう。

 僕はニートに特化した楽に運動できる方法を見つけた。

 それは誰かに運動するな、運動してはいけない、と言われることである。

 誰しも天邪鬼な性質や反骨精神を少し持っているけど、ニートは特にこの天邪鬼な性質や反骨精神が強い。

 こう言われて、全員が全員そうじゃない、とか、なんで何の根拠もなく言い切るんだ、と思うのが正にそのためである。

 人は何かを禁じられると、その何かをやってみたくなる。だから、運動したいなという人は運動してはいけないと心で念じるといいかもしれない。また、それを応用して、毎日、俺は働いてはいけない、働かないと繰り返し念じるのもオススメだ。

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