物を借りパクしてた友達が夢に出た話

日記

 2019年4月24日 水曜日 曇り。もうすぐゴールデンウィークだし、平成も終わる。平成が終わるということは一段階古い人間になるということだ。ますます世の中に忘れ去られそうな気がする。なんやかんやでどんな人間にも誰かに認識してもらいたいという思いがあるんだなあと思う。

 今朝は目覚めが良かった。いつもはおどろおどろしい夢をみるけど、今日のは穏やかだった。中学生の時の友達が夢に出てきた。そいつとは卒業以来会っていないけど、脳が勝手に成長した姿を想像して夢に映し出し、僕は自分で想像したくせに「ああ、あいつが大人になったらこんな感じか」と勝手に納得した。

 夢に出てきたそいつは、「漫画貸してたろ? あれ返さなくていいから」と言った。そう、僕は卒業する直前にそいつに漫画を借りていて今日に至るまでに返していなかった。借りパクである。僕は「良いやつだな」と思いつつ目が覚めた。

 なんとも都合のいい話で、想像というよりは捏造だけど、目が覚めた今、まあそう言うなら返さなくていいかなと思っている。そもそも、最近はそいつの存在や借りたままであったことも忘れていたのに、急に夢に出てくるということは、潜在意識で罪悪感を感じてはいたのだろう。人によるかもしれないけど、貸すと借りるでは、借りた側の方が長いこと貸し借りを覚えているのかもしれない。もしかすると、僕が忘れているだけで、そいつは僕に借りがあるということもあるかもしれないし。

 僕は一生有名になることはないだろうから、そいつはおそらく一生僕のことを思い出さないだろうし、この漫画も返すことは出来ないだろう。それが分かっていたから、勝手に心が捏造して返さなくていいことにしてくれたわけだけど、かえって寂しくも感じる。

 平成が終わったらみんな忙しくなるだろうか。おそらく僕の生活は変わらないだろう。ゴールデンウィークもずっと家にいることだろう。こんなときに漫画を貸してくれる友達がいたらどんなに良かったかと思う。しかし、心の底からは望まない。大事なのは自分の現状を納得して受け入れることだからだ。

 ふと棚をみるとそこにはダイハード2のdvdやら、聖飢魔IIのCDが借りたままになっているのが見える。あれ? めっちゃ借りパクしとる。正直、誰に借りたのかも思い出せない。自分がすごい悪人のように思えてきた。でも悪意があってやったことではないから仕方ない。真の悪人はこういうのをメルカリに出品する。僕はそれだけは絶対にしないはずだ。これから平成が終わるまでにこのDVDとCDの持ち主を夢で待ち構えようと思う。

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